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みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは
ゲーマー園芸部管理人のだしをとるです。
さて、前々回は「計画編」として敷きレンガの断面構造やレンガのパターンを。また、前回は「準備編」としてそれらを施工するのに必要なものと市場価格の見積りをご紹介しました。
前々回、前回の記事はコチラ。
そして今回は、いよいよ「実践編」として実工程のご紹介をしていきたいと思います!
念のため最初に断っておきますが、素人施工で試行錯誤しながら施工したものですので、プロや玄人の方から見たら滑稽かもしれませんが、ご了承下さい。
掘れ!刺せ!突け!〜ホルサスツクの儀式〜
いきなり何を言っているの。。。
はい、まずは地盤づくりとして最初に皆さんご存知「ホルサスツクの儀式」を執り行います。
知らないという人のためにご説明させていただくと、以下の手順で執り行います。
- 「掘る」・・・採石、川砂、レンガ等の構造物一式(今回の場合深さ100mm)を入れるために土を掘り返し、掘り返し、掘り返す。
- 「刺す」・・・施工エリアの要所に木の杭を刺し、水平を取るための水糸を張る。
- 「突く」・・・施工エリアの地盤を固めるための採石(路盤材)をぶちまけ、そこをハーフブロック(手配できればランマー、プレートなどの転圧機)で突くべし!突くべし!突くべし!
以上がホルサスツクの儀式の手順です。基本的にはパワー系の作業オンリーとなるので必要な人は腰痛ベルトなどの準備をしましょう。それでは各作業をもう少し細かくご説明していきます。
普通に説明できないのかしら。。
施工範囲の土を掘っていく
はい。土を掘っていきます。シャベルでがつがつ掘り返し、ひたすら土嚢袋に詰めていきます。今回は100mmの厚さで構造物を入れるので基本的には平均的に100mmを目標に掘り返していきます。簡単のように聞こえるかもしれませんが、土質によっては掘った側からざらざらと両脇から崩れてくるので、思ったより根気が必要です。
どの程度掘るかの目安として言うと、私の場合約5.0平米の施工に対して深さ100mmイコール0.5立米の容積となりました。少なめに見積もっても1立米の土を1tと計算しても、最低でも500kgの土を掘り返す必要があります。めげずに頑張りましょう!!
作業の際に私が意識したポイントとしては以下の通りです。
- 施工範囲より少し広めに掘ること。
- 土を詰めた土嚢袋を置くスペースを考えておくこと。(最終的に30袋程度になりました。。)
- 水平の指標がないため現時点ではざっくりと掘り返すこと。
施工範囲の広さぴっちりに作ってしまうと枠レンガを施工する際のモルタルが漏れ出すのりしろや、いろいろな作業が枠レンガの外側からアプローチできず作業スペース的にもやりづらくなってしまいます。そのためここは少し広めに穴を掘っておくことをオススメします。
杭を刺して、水盛管で水平を取る
次は、基準となる杭を刺し、水平を出し、基準となる水糸を張っていきます。
まず最初に、施工範囲の要所=施工範囲を囲む頂点の少し外側に対して杭を打ち付けていきます。この際、杭は施工期間中しばらく雨風にさらされるものとなるので、絶対に動くことがないよう深めにしっかりと打っておきましょう。角材をハンマーでしっかりと地面に打ち付けてください。
まずは、ここで各杭の間がきちんと直線になっていることを確認してください。杭の間に水糸が張られるイメージを持って、仮で水糸を張ります。対面の水糸間の長さも問題ないことを確認しましょう。
水糸の張り方は、ネットで調べるとたくさん出てきますが、私は単純に木の杭に結びつけるだけでした。木の杭に少しだけ傷をつけて、食い込ませるように張りましたよ。
ここまで、すごーく大事です。
私の場合は以下のイメージです。
直線(=杭の位置)が問題ない事が確認できたら、実際に水平を出していきます。私は水盛管という方法で水平を出しました。
水盛管とは、バケツに入れた水とその中に入れた透明ホースに入った水の高さを比べ水平を出す。と言う方式です。何言ってるかわからないですよね、ハイ。これは図にした方が圧倒的にわかりやすいので、下図をご確認ください
私のオリジナルも入っていますが手順的に記載すると、以下の通りとなります。
①なるべく踏み固めた土の上に板(と適宜高さ調整用資材)を置き、水平器で水平を取る。近くにコンクリートなど固い地面があり、ホースの長さが杭まで届けばそれでもOKです。
②その上に水の入ったバケツを置く。バケツにホースを入れて、バケツから全ての杭に届くちょうどよい位置にバケツを置くようにしてください。念のためここでもう1度水平をとっておく。
③バケツの中にホースを全部入れて、ホース内を水で満たす。このときホースの片端をテープでバケツの底に留めるなどして下さい(誰かに抑えててもらうでもOK)。もう片方のホースの口を指で塞ぎ、バケツ外まで半分ほどの長さを引っ張り出し、指で塞いだ口をバケツよりも低い位置に持っていって指を離す。
④じゃーっとホースから水が出てくるはず。ホース内が水で満たされるのを待ち、持ち上げる。
⑤バケツの水位は杭と同じくらいの高さに来るように調節して下さい。
⑥全ての杭に対してホースを持っていき、ホース内の水位(=バケツの水位と同じ)の位置に印を付けておく。この時印をつける位置が基準点となります。基準点から砕石を敷き詰めたい高さ、レンガの表面としたい高さを逆算して、それぞれ印を付けておく。
⑦近くに構造物(ベランダやフェンスなど)があれば、そことの高さ差も念のため測って、問題ないことを確認する。
⑧杭につけた印の高さを元に、杭と杭の間に水糸を張る。
以上、こんなところでしょうか。
③でホースに水を満たす時はバケツと水が綺麗ならばストローみたいに吸い上げても良いです。私は驚異の肺活量で吸い上げました。笑
なんとなくわかるでしょうか?流体が重力によって同じ高さに留まることを利用した、昔ながらの(?)方法です。手順としては以下の通りですが、「水盛り管」などで調べるとYoutube動画などもたくさん出てくるので、そちらもご参照下さい。
砕石をばら撒き、突くだけのお仕事
準備した砕石を満遍なく施工範囲にばら撒いて下さい。採石の粒度にもよりますが、なるべく大小の粒が満遍なく行き渡るように。大小の採石同士がガッチリと噛み合って、強度が増すようです。全ては撒かずに、あとで調整用として使えるように数袋残しておきましょう。
ランマーやプレートなどの転圧機器がある人はここで使用してしっかりと地盤を固めていきますが、お金がない私はハーフブロックをおもむろに手に取り、平らな面を地面に向け、腕を振り上げ叫びました。
エイィィヤァッ!(ドスッ
ア、モウイッチョ!(ドスッ
・・・そう。これが世界の始まりです。神はこうして地球という星を作ったのでしょう。
・・・・・・。
まぁ、要するにここからはひたすら原始人になりきってブロックを地面に打ち付け、地面に採石を食い込ませていきましょう。この作業を転圧と言います。一応、手で突くための転圧器というものも売っているようですよ。
シャンプーは泡が流れきったと感じた後、更に1分程すすぐのが必要だそうですが、地固めも同じ。よし、固まったぞ!と思っても更に突いていきましょう。ツクベシ!ツクベシ!
満足いくまで固められたかなーと思ったら、2×4などの少し長めの木材を採石の上に置きます。四隅に水平器を置いてだいたい水平が取れていることを確認していきましょう。何ポイントか計測していきます。明らかに水平がおかしいと言う部分に関しては余っていた採石を補充したり、逆に取り除いたりして修正していきます。
また、ここで先ほど張った水糸とのレベル差も見ておきます。おおよそレベル差が各ポイント、各杭の間で取れていればOKです。
先ほどから「だいたい」「おおよそ」と言っているのは、後工程で川砂を敷くときにここで最終的なレベル差を調整していくため、この時点ではその温度感で大丈夫(というか私には出来ない)ということです。
以上でレンガを敷くための地盤作りが完了しました。
今回ご紹介した実践編その1の作業は最初の基準を作るとても大切な作業となります。ここで適当に作業してしまうと後工程でのやり直しが効かなくなってしまうため、丁寧に施工していきましょう。
次回は実践編その2として実際にレンガを敷くところからご紹介していきます。
それでは、また。
だしをとる
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